段腹熟女のひめごと

段腹熟女さんのお腹がヒロアキ君の腰の動きと共にポヨポヨと揺れて、あぁ、もうダメ、お腹に出していい？と言われ、あぁ～っ！と言う叫びと共に生温かいドロリとした精子が段腹熟女さんのお腹に放出されました。
それを拭い去って、私たちはまだ離れがたく裸のままで抱き合っていました。

何度もキッス、それからハグ。
こんなに満たされた気持ちになったのはいつくらいぶりだろう。
菜々ちゃんのこと好きになっちゃいそう、好きになってもいい？ヒロアキ君は言いました。
段腹熟女さんも同じ気持ちでした。

ヒロアキ君は性格が明るいっていうか、結構おしゃべりさんです。
しばらく屈託のないおしゃべりをして笑わせてくれて、それから、明日も仕事だからそろそろ帰らなきゃ。と、服を着始めました。
別れの始まりがいつも段腹熟女さんの心を曇らせます。
もうちょっと一緒にいて。と、背中から抱きつくと、じゃ、さっきの、コーヒーだけ飲んでから帰るね。というので、リビングでちょっと冷めてしまったコーヒーを飲みながら少しの間おしゃべりをして、ヒロアキ君はほんとうに帰って行ってしまいました。



段腹熟女さんにとっては、ここからが自分との闘いの始まりでした。
別れたばかりなのに今すぐ会いたい。
気持ちを抑えきれずにメールしてみたんだけど、返事は来ない。
なんとなくそんな気はしていたんですけど、ヒロアキ君ってメールがマメな人ではないみたい。
旅行社にお勤めって、仕事も不規則そうだし出張も多そう。
しょっちゅうメールしたら迷惑だろうなとか思ったら、メールできないものですね。

でも、すごく会いたいし。

結構、メールを待っていたのですけれど、来ないんです(´・ω・`)
待ちくたびれて連絡先から削除してみたり、着信拒否にしてみたり、復活させてみたり、段腹熟女さんの迷走は続いたわけです。

それが、一週間くらい経ったある夜急にメールが来て、今、添乗先のホテルから。って。
きっと、行動が読めない人なんだな。
彼女ヅラしてあーのこーのしない方がいいんだろうな。
メールが来てうれしかったけれど、段腹熟女さんには少し諦念のようなものが芽生えていました。
けど、来るものは拒まず、去る者は追いません。

今年も段腹熟女さんをよろしくお願いいたします(・_・)(._.)

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