段腹熟女のひめごと

唇と唇が一瞬すーっと触れ合って、それだけでした。
タカシくんは私から体を離し、車のシートに身を投げ出すと、ダメみたい、緊張しすぎてできないっぽい。と言いました。
大丈夫よ、焦らなくて、私は逃げないから。なにげなく言った私の言葉尻をタカシくんは捕まえます。
逃げない？ホントに？菜々ちゃん、逃げないよね。
うん、大丈夫、安心して。
うん、分かった、じゃ、今日は帰ろうか。タカシくんは車を走らせ、私を送ってくれました。



今度いつ会うとか約束をしたわけではありませんが、帰宅した段腹熟女さんの気持ちはとても満たされていました。
今すぐLINEしてもまだタカシくんは帰宅していないだろうし、としばらくＤＶＤを見て時間潰しをすることにしました。

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なんとなくエッチしても良い気分だったけれど不発だったので、ちょっと濃厚な「ラストタンゴ・イン・パリ」をチョイス。
この作品は好きすぎて何度も見ていますし、サントラ盤も持っているのでよく聞いています。
34歳とまだ若いベルトルッチが「衝動」をテーマにした作品を撮りたかったと言っていた作品です。
もちろん大胆な男女の絡みのシーンが満載です。

段腹熟女さんもこの作品のヒロインの女の子のヘアスタイルを真似てみたり（結果的にレゲエになってしまったけれど）、とても影響を受けた作品なのですが、もう何年も前の話ですが、当時、お付き合いしていた男性とラブホに行って、なんとなくＡＶのチャンネルにしたら、この作品を丸パクリのエロビがあったんです。
舞台はもちろん日本。
貧相なワンルームマンションに舞台を置き換えてあるのですが、話の流れは「ラストタンゴ・イン・パリ」そのもの。

このエロビの監督、きっと「ラストタンゴ・イン・パリ」が好きでオマージュとしてこの作品を撮ってるんだろうな、予算が少なくてかわいそうだな、とか思って、エッチをちょっと待ってもらって、エロビを１本まるごと見て来たことがあります。

そう、ＡＶといえば、スカウトのメールをもらったことがあります。
手当たり次第送っているジャンクメールなのでしょうね。
ギャラは200万円と書いてありました。
話のタネに食い付いてみたら、写真を送ってくださいという流れになって、返って来た返事が、交通費自己負担、宿泊費不要、ギャラ７万円。って・・・。
交通費で足が出ますよ。
200万円→７万円というのが素直すぎて笑えました。

50代熟女、だけどブリっ子なんです。
人妻専門無修正動画サイト「熟女倶楽部」が、そんな澤村美香さんを丸裸にして、生チンポをブチ込んでお仕置きしちゃうんです。
見応えありますよo(^-^)o

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翌日もタカシくんとはちょくちょくLINEでやり取りしていました。
もうすぐ家出るから、用事終わったらLINEするね、お昼一緒に食べたいから、食べないで待ってて。と、メッセージが来たので、段腹熟女さんはお腹が空いていたけれどタカシくんからの連絡を待ちました。
午後２時ちょっと前、タカシくんが私を迎えに来てくれてドキドキの初対面です。
タカシ君はややロン毛でチョイ悪風のルックスだったので、年齢よりも若く見えました。

見せて、彫り物。と言うと、タカシくんは苦笑しながら、見えたら引かれると思ってサポーターしてるんだ。この下もう、入ってる。と、二の腕を叩きました。
二の腕は黒いサポーターに覆われていました。
初めて会う人とかの時は、これつけてるんだ。菜々ちゃんなに食べたい？俺、焼肉行きたい。
うん、焼肉いいね、行こうか。
近くの食べ放題の焼き肉屋さんで、タカシくんはこまめにお肉を焼いてくれて、菜々ちゃん、食べて。と、私のお皿に盛ってくれました。
こんな甲斐甲斐しい男性は大好きなタイプです。

たくさんお肉を食べてお腹がいっぱいになってお店を出て、再びタカシくんの車に乗り込みました。
菜々ちゃん、もうちょっと時間大丈夫？タカシくんが言い、私は頷きました。
私は既に触れれば落ちる感じ。
タカシくんは車を出します。



さっきまで普通におしゃべりできていたのに、ふたりともすっかりおとなしくなってしまいました。
ちょっと休憩していい？タカシくんが車を運動公園の広い駐車場の奥まった一角に停めました。
私は彼の次の行動を待ちました。
なんか、緊張しちゃった。正直に言うとねホントは菜々ちゃんとエッチしたかったんだけど、できなさそう。
と、私の顔を見てにっこり笑いました。

ねっ、今日会えた記念にハグだけさせて、お願い。
うん、もちろん、ＯＫだよ。私は言って、ふたりは抱き合いお互いの体温を確かめ合いました。
菜々ちゃんは柔らかくて抱き心地がいいね。
やーだー、ポチャポチャしてるから？
ううん、女の人はこのくらいがいいよ。
タカシくんは私の顎を指で捉え、唇をすーっと触れ合わせました。

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タカシくんの「秘密」って一体なんだろう、既婚者っていうだけですでにかなり段腹熟女さんにはダメージだったのに。
言いたくなかったら言わなくてもいいんだよ。傷つくことを怖れた私はそう書きました。
いや、会うことになったときに怖がらせたくないから言うね、俺、入れ墨が入ってるんだ。
なーんだ、そんなこと？私だったら全然気にいないよ。
若い頃にヤンチャしてて入れちゃったんだ。こんなことで威張ってるとか思われたらイヤだから。

ちょっと犬の散歩に行ってくるからあとでね。
段腹熟女さんがどう返事をしたら良いか考えあぐねていると、タカシくんはそう言い残して出かけた様子でした。
段腹熟女さんも夕飯の支度をしなくてはいけない時間です。
まずはママチャリに乗ってスーパーに買い物です。

夜、一通りの家事を終えてタカシくんにLINEしました。
すぐに返事は来ませんでしたが。お風呂に入っていたようでした。
再びタカシくんからLINEがあったとき、意外なことを言われました。
明日、用事で菜々ちゃんちの方に行くんだけど、都合がついたら、会えるかな？



段腹熟女さんはもちろん即座にＯＫです。
時間は、あってもなくても作ります。
午後２時くらいと大体の時間を決めてから、なんか、緊張するね。とタカシ君が言いました。

キスしてもいい？ハグしてもいい？と、甘えるようにタカシくんが書いてきました。
うん、大丈夫、私もドキドキしてるよ。と、返信しました。
今まで非現実的な存在だったタカシくん、実際は車でだったら20分くらいのところに住んでいるのですが。
そんな彼と明日会うと思うととても不思議な気分。

じゃ、明日会えるから今日はもう寝るね。と、タカシくんが言い、私たちのやり取りは終了しました。
眠れなかったとタカシくんからLINEが来ることもあるので、私は携帯を握ったままでベッドに入りました。
この達成感をどう表現して良いか分かりません。

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「イククル」でメールをくれた、タカシくんと言う男性。
年齢は40歳、段腹熟女さんよりちょっと年下。
プロフが丁寧に書いてあったのに好感を持って、LINEのIDを交換しました。

それから私たちは連日、起きている時間は、常時LINEでメッセージを送り合う仲になりました。
なんであんなにハマってしまったのか分からないけれど、LINE上で私たちは気が合っていました。

ところが、数日後いつものように他愛のないメッセージを送り合っているときに、タカシくんから嫁がと、その存在をアピるメッセージが来ました。
いやな予感がしていたのです。
私がメールをもらった時ののタカシくんのプロフは「独身」だったはずなのに、ラインするようになって「既婚」に書き換わっていて、この矛盾を気にしていました。



奥さんのこと聞いてなかったよね、大丈夫なの？LINEしてて。
この居心地の良い関係をブチ壊す覚悟でLINEしました。
すると、うちは普通の夫婦と違うから。と返事が来ました。
彼が言うには結婚して５年くらいになるけれど、友達同士で結婚したので一切の性交渉がないって。
そんなのいくらなんでも破天荒すぎる理由、信じられない。
じゃ、したくなったときはどうしてるの？と聞くと、出会い系の割とか、風俗とか。と、返事が来ました。
私はその時既にタカシくんに心を80％くらい奪われていたので、このことが原因で疎遠になるのは悲しいと、正直に伝えたら、
俺たちの関係って、ダブル不倫になっちゃうのかな？と質問されました。

不倫になるのかな、世間的には。でも今一番好きなのはさくらさん。
一番の仲良しでいたい。私がプッシュしちゃったのかも知れません。
一番の仲良し、その表現いいね。仲良しでいて。
そして、タカシくんはちょっとだけ時間をおいて、まだ、菜々ちゃんに言ってないことがあったんだ、ひとつだけ。
と、メッセージが来て、不安と緊張で私が固まっていると、彼は意外なことを言って来ました。

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出会い系サイトに群がる男性のすべてがろくでなしとは言いませんが、立て続けに、これはありえない。ということがありました。

お一人は自称、真剣なお付き合い希望でいらして、仕事、プライベートな用事以外はすべて菜々子さんに捧げますとか。
若干、調子良くない？と訝しく思いつつ、車に乗り込んだら、この方、ホテルマンで、身なりもキチンとした、まだ若い男性だったのですが、どこに行くわけでもなく２時間ほど車でそこら辺をフラフラ回っているのですね。
そこまでは辛抱する。
２時間会話をして、その間ペットボトルのお茶一本買ってもらえなかったのって一体なんなの？
お茶くらい買ってくれたってバチ当たらないでしょう。
いや、彼は冷徹な視線で私を値踏みし、150円のお茶1本買うにも値しない女と判断した様子。

なにしろ、車内での会話はすべて彼が今の職場の前に働いていた、パチ屋での輝かしい業績に関することばかりで、何十人部下を動かしていようと所詮パチ屋でしょ？
私だって前職でパチ屋と交流があったから、彼らの現場以上の方たちの生態は少し分かります。
まるで、私をバイトの面接の子のような態度で接しているのですよね。
メチャクチャ楽しくないミーティングでした。



だったら、最初の10分で車降ろして欲しかった。
延々と人物考査みたいなことしないで。
これで結構、ムッとして、次に会う男性は慎重に選んだつもりです。
LINEでしたが１週間ほどやり取りをして、性格は良さそうと判断したつもりの男性の車に乗り込んで、３分も走らないうちに、急用を思い出したので帰って良いですかってｗ
ここまで来ると段腹熟女さん、貴女の方に欠陥がありますよ。

そりゃそうだ、段腹熟女さんは若くも美しくもない普通のオバちゃん。
ただノリが良いだけで世の中渡ってる。
なにかもっとゴージャラスな美女との出会いを期待しているような男性には向いていないんだと思う。
それともうひとつ、昼間会うというのも、一見安全そうに見えて、アラの隠しようがないと言うか・・・。
飲みに行くとかいう目的があれば酒の勢いで若干打ち解けやすいのではないかとか、ちょっと意地になってボーイフレンド捜しに本腰を入れ始めました。

ヤレた？ヤレない？「ハッピーメール」
ドキドキの出会いが待っています♡

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